Harvey、社内法務向け契約レビューエージェントの使い方を紹介
Harveyの公式YouTubeチャンネルは、動画「How to use Contract Review Agents for In-house Legal Teams」を公開しました。動画では自らを弁護士と称する語り手が、同社の契約レビューエージェントの使い方を説明しています。交渉の経緯を担当者の記憶に頼らず、先例と蓄積した知見をもとに契約交渉を進められるようにするというのが中心の話題です。
記憶に頼る交渉の課題
動画はまず、契約交渉の経緯が法務部員の記憶に依存している点を課題に挙げます。企業は重要な取引関係を契約書に残しますが、どう交渉しなぜその条件になったのかという背景は法務チームの記憶の中にあると語り手は指摘します。
担当者は退職や昇進で入れ替わるものです。語り手は「2年前に交渉したことを、いちいちゼネラルカウンセルに尋ねたくはない」と述べ、記憶に縛られない体制の必要性を示しました。Harveyのエージェントは記憶に頼らず、先例と長年の知見をもとに交渉できるようにするものだと説明しています。
Word上での審査
例として挙がったのは、相手方から届いたMSA(基本取引契約)の修正作業です。MSAをWordで直接開いてMSA用のエージェントを実行すると、自社の先例やガイダンス、基準など、事前に与えた情報に照らして審査を行うといいます。
参照させる情報には規制分野の弁護士から過去に受け取ったメールや、プライバシー担当の弁護士が書いたメモも含めることが可能です。チーム内の弁護士の知見もあわせて整理・統合し、不足を補うことで、弁護士が対応方針を判断しやすくなると語り手は説明しています。
指針の更新と根拠提示
交渉方針は時間とともに変わります。動画では、エージェントが最新の交渉ポジションを取り込むうえ、新たに採った立場をもとにプレイブックなどのガイダンス文書の更新を提案できると紹介しています。文書を後から手作業で直す必要がなくなり、長期的な時間の節約になるという説明です。
信頼できる理由としては優れた同僚と同じように「出典を示し、どう結論に至ったかを説明する」点を挙げています。相手方の修正版を開いた時点で提案が用意されており、弁護士は判断と戦略的な決定に集中できるといいます。事業部門から署名を急かされる場面で、より早く回答できると締めくくりました。
本記事は掲載時点の情報です。発言の引用は日本語に訳しています。