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Clayton Utz、法廷の質問にHarveyで40秒回答

法律特化の生成AIを手がける米Harveyは、YouTubeチャンネル「Harvey」で動画「How Clayton Utz Found a Pivotal Courtroom Answer in 40 Seconds with Harvey」を公開しました。法律事務所Clayton Utzの弁護士らが、クイーンズランド州最高裁判所の税務訴訟で、裁判官の質問への答えをHarveyで約40秒で見つけた経緯を語っています。

Harvey / 公開 2026/10/30 / 2分 / YouTube で見る

税務訴訟の準備

舞台はオーストラリアのクイーンズランド州最高裁判所で争われた大型の税務紛争です。依頼者は相手方の専門家報告書2通を証拠から排除するよう求めていました。認められれば最終審理に向けて「大きな戦略的優位」になると、担当弁護士は振り返ります。

争点には複雑な評価に関する証拠が絡んでいました。裁判官が証拠の採否を判断するまでに、数百件の文書を参照する必要があったといいます。チームは審理の2週間前からHarveyの共有Vault(文書をまとめて保管し検索できる機能)を構築し、テストを重ねました。法廷で質問を受けてもすぐに該当箇所を示せるようにする狙いです。

法廷での40秒

審理の途中で、裁判官は上席の法廷弁護士(バリスター)に質問を投げかけました。発言者はこの質問を、裁判官が事件をどう見ているかがうかがえるものだったと受け止めています。バリスターは即答できず、事務所の弁護士に助けを求めました。

その弁護士が若手弁護士に振ると、若手は想定どおりHarveyを使い、30〜40秒ほどで答えを見つけました。発言者は肩をたたかれるまで自分も答えを知らなかったと明かします。回答の速さにはバリスターや裁判官も驚いた様子だったとし、「流れがこちらに傾く」と述べています。

弁護士の役割の変化

インタビューでは、以前はできなかったことの例として法廷でのリアルタイムの対応が挙げられました。情報を素早く得られれば、その分を判断に充てられます。ある弁護士は判断こそ「依頼者が対価を払っている部分」だと説明し、別の弁護士は法的経験を生かしてより良い成果物を出す時間が増えると語ります。

弁護士の役割そのものが変わりつつあるという指摘もありました。作業の実行が中心だった仕事から、設計や戦略、レビュー、説明責任へと重心が移っているといいます。最後に発言者は、事実の見落としを防ぐ道具が一つ増えることは「より良い法」につながると締めくくっています。

本記事は掲載時点の情報です。発言の引用は日本語に訳しています。